とうとうこの日が来ました!! 平成中村座、7カ月のロングラン公演の幕開け。そして、勘三郎さんの東京での復活の日です。
「お祭り」で、勘三郎さんに思いっきり「待ってました!!」と、声をかけるために(心の中で)、初日に駆けつけました。
浅草の駅から隅田川沿いに続く隅田公演を通って中村座まで。
公園内に平成中村座の幟が立っているし、スカイツリーもよく見えるし、スカッと気持ちのよい青空だし。
平成中村座の開幕を言祝いでいるような雰囲気に、ついニンマリとしながら歩きました。
平成中村座の入り口。ここからもスカイツリーがよく見えます。
双蝶々曲輪日記 角力場
橋之助さんの濡髪長五郎。山崎屋与五郎と放駒長吉の二役を勘太郎くん。吾妻は新悟くん。
橋之助さんのゆったりと大きな濡髪長五郎、若駒のような勘太郎くんの長吉の対象の妙が見事です。
つっころばしの勘太郎くんも楽しかった。
お祭り
鳶頭鶴松を勘三郎さん。
待ってました!!の復活狂言です。幕が開いた瞬間から、場内は熱い熱い拍手に包まれ、勘三郎さんの登場で熱気は最高潮に。
「待っていたとはありがてえ」のセリフの前には、「待ってました!!」の大向こうが割れんばかりに響いていました。
勘三郎さんの元気な姿が、何より嬉しかった一幕でした。
そうそう。
閉幕間際には、舞台の後ろが開いて、外の風景が見えます。
高速道路を行き交う車や、その後ろにはスカイツリーまで見えて、今、この平成の時代の東京の真ん中に、中村座と勘三郎さんが戻ってきたのだな、と、なんだかジーンとしてしまいました。
今日、初日に来てよかった。
義経千本桜 渡海屋 大物浦
仁左衛門さんの渡海屋銀平実は新中納言知盛、女房お柳実は典侍の局は孝太郎さん、入江丹蔵を勘太郎くん、源義経は七之助くん、彌十郎さんの武蔵坊弁慶に、橋之助さんの相模五郎。
前回浅草寺公演の時もだけれど、この平成中村座の空間の中で、仁左衛門さんを見られるのは、格別の幸せ。
今回は花道脇の席だったので、この近さが嬉しいこと!!
ホントに、どこをとっても絵になる、絵巻物を見るような舞台でした。
今回は浅草寺境内の奥山風景ほどではないけれど、それでも伝統工芸的な店や、中村屋グッズを売る店などが出ています。上の写真はお弁当の釜飯。箱が中村座使用になっています。
こちらは筋書き。A5サイズのコンパクト使用で、毎月買うといいことがあるぞ、という仕掛けも。
そうそう。中村座の隠れた名物、トイレは、今回さらにバージョンアップして、さらに快適になっていました。
*追記
11月4日に放送された中村屋ドキュメントには、平成中村座初日の模様も映っていたのだけど、私もしっかり映っちゃってました。友人Nと並んで、釜飯食べてるところが……。
ちょっと脱力しつつも、嬉しい出来事でした。