2006年 04月 20日
夢のような……コクーン歌舞伎四谷怪談〈北番〉 |
コクーン歌舞伎「東海道四谷怪談 北番」を見てきました。
12年前、第一回目のコクーン歌舞伎でも上演された、オーソドックスな四谷怪談に串田和美さんの演出を加えた「南番」に対して、「三角屋敷」などいつもは上演されない場を入れ、逆に四谷怪談の名物ともいえる本水の「仇討ち」を省いたプログラム。南番と同じ場もたくさんあるのですが、串田さんならではの演出がより色濃い仕上がり。南番とは配役の違う役者さんも多くて、見比べ甲斐のある趣向です。
今の感想を一言でいうと、「夢を見ていたような……」。
「三角屋敷」と同じく、普段は上演されない「夢の場」が、とっても幻想的な仕上がりで、それに続く「蛇山庵室の場」も幻想的。大詰め「仇討ちの場」がないまま幕を閉じるからかな?
BGMが面白かった。
あの楽器はなんというんだろう、名前も分からないのだけど、ちょっとエキゾチックな音色が歌舞伎に重なり、歌舞伎が違ったものに見える場面も。
でも……。お岩さんの哀しさ、悔しさが胸に迫る「浪宅」、特に髪をすく場面では、ちょっとうるさかったなぁ。あそこはじっくり見せてもらいたかったかも。
いつもよりも、さらに突き抜けて悪いヤツの橋之助伊右衛門が素敵だった。
ゴロンと大の字になり、片足をお岩さんの膝の上に投げ出し、開き直った伊右衛門に、ドキドキしてしまいました。
…などなど、なんだかまだ夢の中にいる気分です。
12年前、第一回目のコクーン歌舞伎でも上演された、オーソドックスな四谷怪談に串田和美さんの演出を加えた「南番」に対して、「三角屋敷」などいつもは上演されない場を入れ、逆に四谷怪談の名物ともいえる本水の「仇討ち」を省いたプログラム。南番と同じ場もたくさんあるのですが、串田さんならではの演出がより色濃い仕上がり。南番とは配役の違う役者さんも多くて、見比べ甲斐のある趣向です。
今の感想を一言でいうと、「夢を見ていたような……」。
「三角屋敷」と同じく、普段は上演されない「夢の場」が、とっても幻想的な仕上がりで、それに続く「蛇山庵室の場」も幻想的。大詰め「仇討ちの場」がないまま幕を閉じるからかな?
BGMが面白かった。
あの楽器はなんというんだろう、名前も分からないのだけど、ちょっとエキゾチックな音色が歌舞伎に重なり、歌舞伎が違ったものに見える場面も。
でも……。お岩さんの哀しさ、悔しさが胸に迫る「浪宅」、特に髪をすく場面では、ちょっとうるさかったなぁ。あそこはじっくり見せてもらいたかったかも。
いつもよりも、さらに突き抜けて悪いヤツの橋之助伊右衛門が素敵だった。
ゴロンと大の字になり、片足をお岩さんの膝の上に投げ出し、開き直った伊右衛門に、ドキドキしてしまいました。
…などなど、なんだかまだ夢の中にいる気分です。
by chiharu-N413
| 2006-04-20 22:16
| 歌舞伎