2006年 08月 14日
納涼歌舞伎3部 南総里見八犬伝 |
八月納涼歌舞伎 第3部 南総里見八犬伝 を見てきました。
「里見八犬伝」、思い入れがありすぎる物語です。
記憶の最初は、なんといってもNHKの人形劇ですよね。「わ~れこそは、たぁまずさがおぉ~んりょう~」。今でも耳に残ってます。辻村ジュサブローさんの人形も、目に焼きついてます。ストーリーは忘れちゃったけど……。
次に思い出すのは平岩弓枝『へんこつ』。
作者滝川馬琴が、いかに『南総里見八犬伝』を書きついだか、という物語なのだけど、とっても面白いです。歴史小説好きにおすすめの1冊。
そして、山田風太郎『忍法八犬伝』。これはパロディーなんだけど、八犬士(の末裔)たちの死にっぷりがメチャメチャ格好よくて、すっごく面白い小説でした。
(死にっぷりのカッコよさを描かせたら、山田風太郎の右に出る作家はいない、と思う)
歌舞伎で最初に見たのは、4年前(かな?)の7月猿之助歌舞伎。このとき、なぜかとってもがっかりした覚えしかなかったので、実は今日、ちょっとビクビクしながら見に行ったんです。
ところが! ものすごく面白かった。4年前と何が違うんだろう……。
今日の注目は、毛野の福助さんと、信乃の染五郎さん。
毛野は女装の犬士。女装で、女性を演じている時と、女装のままなんだけど、本性を表して男性になっちゃう時の演じわけが、さすが福助さん! 声色が違うのはもちろん、衣裳は女装のまま、つまり、いつも演じている女形と全然違わないのに、全身から男らしさがにじんじゃうんです。場内の笑いもしっかりとって、見せ所となっていました。
それに、女田楽の毛野が踊りを披露する場面は、きっちりと見せてくれます。ドラマなんかだったら、適当にごまかす場面だと思うんだけど、こういうところに魅せる舞踊を折り込んじゃうところが、さすが歌舞伎です。
そして、染五郎さんの信乃。
「芳流閣の場」の屋根の上の立ち回りが豪快でした。
「里見八犬伝」、思い入れがありすぎる物語です。
記憶の最初は、なんといってもNHKの人形劇ですよね。「わ~れこそは、たぁまずさがおぉ~んりょう~」。今でも耳に残ってます。辻村ジュサブローさんの人形も、目に焼きついてます。ストーリーは忘れちゃったけど……。
次に思い出すのは平岩弓枝『へんこつ』。
作者滝川馬琴が、いかに『南総里見八犬伝』を書きついだか、という物語なのだけど、とっても面白いです。歴史小説好きにおすすめの1冊。
そして、山田風太郎『忍法八犬伝』。これはパロディーなんだけど、八犬士(の末裔)たちの死にっぷりがメチャメチャ格好よくて、すっごく面白い小説でした。
(死にっぷりのカッコよさを描かせたら、山田風太郎の右に出る作家はいない、と思う)
歌舞伎で最初に見たのは、4年前(かな?)の7月猿之助歌舞伎。このとき、なぜかとってもがっかりした覚えしかなかったので、実は今日、ちょっとビクビクしながら見に行ったんです。
ところが! ものすごく面白かった。4年前と何が違うんだろう……。
今日の注目は、毛野の福助さんと、信乃の染五郎さん。
毛野は女装の犬士。女装で、女性を演じている時と、女装のままなんだけど、本性を表して男性になっちゃう時の演じわけが、さすが福助さん! 声色が違うのはもちろん、衣裳は女装のまま、つまり、いつも演じている女形と全然違わないのに、全身から男らしさがにじんじゃうんです。場内の笑いもしっかりとって、見せ所となっていました。
それに、女田楽の毛野が踊りを披露する場面は、きっちりと見せてくれます。ドラマなんかだったら、適当にごまかす場面だと思うんだけど、こういうところに魅せる舞踊を折り込んじゃうところが、さすが歌舞伎です。
そして、染五郎さんの信乃。
「芳流閣の場」の屋根の上の立ち回りが豪快でした。
by chiharu-N413
| 2006-08-14 23:40
| 歌舞伎