2009年 04月 08日
音楽劇 三文オペラ |
主役、盗賊団のリーダーでジゴロのメッキ・メッサーを三上博史さん。
『あわれ彼女は娼婦』以来……、もう3年近くたってるじゃないかぁ。待ってたんだよぉ。三上くんの舞台♪
御存知『三文オペラ』は、初演から約80年、世界中でいろんな演出家、役者によって上演されてきた名作。今回は宮本亜門さんの演出です。
で、出演は他に……、メッキの新妻(幼妻)ポリー・ピーチャムを安部なつみさん、ポリーの父親で“乞食商会”のピーチャム社長をデーモン小暮閣下、その妻ピーチャム夫人を松田美由紀さん、メッキの親友で汚職まみれの警視総監を田口トモロヲさん、娼婦ジェニーを秋山奈津子さん。そして狂言回しに米良美一さん。
個性豊かすぎるキャストを見ただけで、ワクワクしちゃいます。
そうそう。ミュージシャンの中に混じって、「ピアノ/アコーディオン/ロボキア エミ・エレオノーラ」の文字を見つけたのにも、ワクッとしました。
音楽劇なので、もちろん歌もいっぱい。
デーモン閣下のヘヴィメタな声や、米良さんのソプラノな声も聞けるのかと思っていたのだけど、それはナシ。でも、二人ともとっても素敵でした。特に米良さん! 悪そうな狂言回しが、独特の世界を作っていました。
物語は……、重いテーマなんだろうなぁ。
「♪道徳、モラル、そんなものじゃ生きられない~♪」(ちなみに日本語歌詞の作詩は三上博史です)。じゃあ、何だったら生きられるのか。メッキの場合は当然“欲望”なんだろうなぁ。欲望の命ずるままに、でも、どんなものでも受け入れて、サラリと、いや、ギラリと生きている。時には裏切りだって(メッキを裏切るジェニーの女心がとっても理解できちゃうんだけど……)、面白がって受け入れちゃう。とっても魅力的な人物なんです。
私の人生、これでいいのか? なんて、重たい気持ちになっちゃうところ、大ドンデン返しの幕切れ。「そのままでいいんだよ」と、ディズニーランドか、いやいや、ピューロランドか?の陽気なフィナーレで、目が点になったまま幕が下りるのでした。
いやぁ、三上くんがやっぱり素敵です♪
メイク(基本的にみんな白塗り顔です。だから、デーモン小暮閣下のいつもの“素顔”が違和感ないこと)と帽子、花柄ピタピタスーツで、“時計じかけのオレンジ”チックな雰囲気(よく考えると違うんだけど、なんかイメージがね)。いつものようにスコンと突き抜けた演技が、ファンの心を震わせてくれます。
ああ、この生き物、好き!! と何度心の中で叫んだことか……。
今回、座席は前から13列目。ちょい近眼の私には、オペラグラスなしでは顔がよく見えない距離です。
そういえば、三上くんの舞台を近くの席から見たことないんだな。
これはもう、前から5列目以内を狙ってみるかなと、ヤフオクチェック中です。
by chiharu-N413
| 2009-04-08 15:36
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